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モチーフに向きあう。
特別な出会い、そして別れが生まれる。

モチーフ

共通絵画では、モチーフのセッティングから制作が始まります。大きくて重い石や複雑に根をからませた樹根を、あるいは廃車となった自動車を、リフターを駆使しながらアトリエに運び込む。もちろん搬出も同じです。このときばかりは学生も教員も研究スタッフも力を合わせて、お祭りの山車(だし)を曳くような大騒ぎ。不思議な高揚感とともに制作が始まり、高揚感とともに終了する制作のなかで、参加した学生の数だけ、モチーフとの特別な出会いと別れが、そこに生まれているのです。

石

まずはそこに黙ってあり続ける「石」を、
じっと見つめることから始めてください。
見続けていると、自然に心が動き、体が動き、
手が動き出すかもしれません。
石を通して、自分自身の存在に触れることも
できるかもしれません。
それは人が名づけた「石」という名称を
はるかに超えた
無限の広がりを見せてくれるでしょう。

モチーフとする科目
「絵画Ⅰ」(A)~(D)
「造形実習Ⅰ」

樹根

樹根

アトリエを占領してしまうほどに大きな樹根。
あることは知っていたけれど、
こんなふうに間近に見る機会が
ほとんどない対象です。
外に回って窓越しに捉えようとする人、
細かく絡み合う根の一本一本を精密に描写する人、
取り組み方はさまざまです。
さて、あなたなら、どんなふうに表現しますか?

モチーフとする科目
「絵画Ⅰ」(A)

廃棄自動車

廃棄自動車

工芸工業デザイン学科1年のモチーフは
ホンモノの自動車です。
アトリエに運び込んだら、
金槌やグラインダーで叩いたり切断したりして、
自分たちでモチーフをつくります。
完成をめざして突き進む普段の制作とは
ちょっと異なるアプローチは、
新しい創造の動機や
きっかけとなってくれるかもしれません。

モチーフとする科目
「絵画Ⅰ」(C)

人体

人体

いくら眺めてもすべてを見きることができず、
いくら描いても描ききれず、
いつまでも足りない。
足りないのはわかっているのに埋められない……
それが美術やデザインで
ずっと対象とされ続けてきた「人体」です。
深く見れば見るほど、多くの新しい発見がある
この「人類の永遠のモチーフ」に、
あなたもぜひ挑戦してください。

モチーフとする科目
「絵画Ⅰ」(E)
「絵画Ⅱ」[人体ヌードを描く]
「人体を描くa」
「デッサン・クロッキーA」
「デッサン・クロッキーB」
「表現実習ⅠA」